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黒字なのになぜ閉店?飲食店の黒字閉店が起こる理由とは?

2022/12/24

「閉店」というと、事業がうまくいかなくなったから店を閉めざるを得なかったというイメージがあるかもしれませんが、実はそうではありません。

 

ずっと黒字の経営状態を続けているのにも関わらず、黒字閉店を決断する飲食店は、案外珍しくないのです。

 

「うまくいっているように見える店舗でも、閉店する理由ってなんだろう?」
「黒字で閉店をするメリットがあるってことかな?」

 

特に経営状態が波にのっていない店舗の経営者なら、このような疑問は解決しておきたいはずです。

 

▼この記事の結論
・今は黒字でも経営が回らなくなる可能性がある!
・手一杯で経営する黒字店舗は閉店が手段になりうる!
・黒字のうちに閉店することで新しいチャンスになる!
・閉店にもお金がかかるため余裕を持つと安心!

 

この記事では、経営状態は黒字だけど閉店に迫られる店舗の理由や、閉店を自ら選ぶ経営者が見据えている未来について、詳しく解説します。

 

記事の最後には、お金を増やして閉店する賢い方法までご紹介するので、閉店も視野に入れている人は参考にしてみてください。

 

飲食店が黒字のまま閉店する理由とは?

飲食店が黒字の状態で閉店する理由には、下記のようなものがあげられます。

 

①売上が伸びず事業拡大の可能性が見えない
②優秀なスタッフが辞めて続けるのが困難になった
③事業ばかりに集中しすぎてプライベートがなくなった
④会社に勤めた方が総合的に年収アップが見込める
⑤ギリギリ黒字のまま続けても閉店コストで赤字になる

 

どれも、多くの経営者が抱える悩みです。
3年以内の閉業率が70%と言われている飲食店業界では、黒字であることが必ずしも経営存続の理由にはなり得ません。

 

どういうことなのか、それぞれの状況について詳しく解説します。

 

黒字閉店の理由①:売上が伸びず事業拡大の可能性が見えない

開店して以来、安定して黒字を続けている飲食店は一見、順調に思えるかもしれません。
でも、飲食店の経営は日々過酷なもので、いちじるしく黒字を出せていなければ次はありません。

 

目の前のことで手一杯になりながらギリギリ黒字を続けている状態は続けることはできても、より拡大するまで余裕がない状態ということです。

 

同じ状態で経営ができていれば幸せという経営者なら、毎日少しずつでも黒字を作ることで、お店を開き続けることはできるはず。
でもほとんどの経営者は、「今のまま続けても、事業拡大ができる可能性が見えない」という現実と向き合い、目まぐるしく働き続けるのは、つらいと思ってしまうものではないでしょうか。

 

黒字閉店の理由②:優秀なスタッフが辞めて続けるのが困難になった

優秀なスタッフが辞めてしまうなど、経営者が自己判断でどうにもできない困難におちいると、事業撤退のタイミングになりやすいです。

 

特に、これからも店を任せていくため成長させてきた優秀なスタッフの諸事情による辞職は、大きなダメージになります。

 

新たなスタッフを雇い成長させるためには時間と費用のコストがかかるため、ギリギリ黒字経営を続けてきた経営者にとっては絶望的な状況でしょう。

 

新しい事業に踏み出すことを決断するため、事業を一度撤退するという経営者さんは珍しくありません。

 

黒字閉店の理由③:事業ばかりに集中しすぎてプライベートがなくなった

事業ばかりに集中しすぎた結果、家族との時間がさけなくなるなどプライベートがおろそかになっていることに苦しむ経営者さんも少なくないです。

 

家のことは配偶者に任せきりで子供との時間が取れず、家族への負担をかけているわりに生活が楽にならないなど…
将来性がないことに気づき店を閉めるという決断は、家庭を持つ人として正しい選択肢にもなり得ます。

 

事業に熱中して黒字を続けられたということを実績にしつつ、一度プライベートの時間と向き合う時間を作るための事業撤退です。

 

黒字閉店の理由④:会社に勤めた方が総合的に年収アップが見込める

がむしゃらに経営をしてきたものの家賃や税金を払うと、社会人として会社に勤めた方が総合的な年収アップが見込めるから、という理由も事業撤退のひとつです。

 

事業を成功させてみたいと脱サラして飲食店を開く人は、ほとんどが事業撤退する傾向があります。
社会人として給料を稼いだ方が、家族への負担が減るということは珍しくないです。

 

事業拡大を見込めれば、生活が楽になる未来もみえてくるはず。
でも、働き詰めてギリギリ生活を続けていける状態なら、一度休んで事業を立て直すことも検討してみるのは賢い判断でしょう。

 

最終的に経営が大成功する人も、一度は大失敗を経験していることがほとんどです。
より経営状態を向上させられるよう作戦を練り直すための事業撤退や、社会人としてやり直すための閉店は、正しい経営判断かもしれません。

 

黒字閉店の理由⑤:ギリギリ黒字のまま続けても閉店コストで赤字になる

開店にコストがかかったように、閉店にもコストがかかることをご存知でしょうか。
閉店時にはあらかじめ貸主(物件の大家さん)へ退去予告をする必要があり、予告をしてから最低でも数ヶ月間は家賃を払い続ける必要があります。

 

さらに、テナントに工事を加えてお店を開いたなら、もとの状態に戻すための工事が必要になることがほとんどです。
「物件を使えない状態に壊すための工事をするなんて馬鹿らしい」と思うかもしれませんが、賃貸借契約書に「原状回復」の文字が入っていれば、取り壊し工事は義務になります。
なぜなら大家さんは、物件がまっさらな状態で戻ってくることを望んでいるからです。

 

工事には小さな店舗でも数十万円の費用がかかるので、ギリギリ黒字で経営していた場合には赤字で閉店を迎える可能性もあります。

 

「赤字になってから閉店するのでは遅い」と考え、ギリギリ黒字が保てている状態で撤退を決断するという経営判断です。

 

黒字のまま閉店する方法とは?

閉店にはコストがかかるものだとお伝えしました。
でも、テナントを「居抜き物件」として売却するなら、閉店自体を黒字にして事業撤退することも可能です。

 

居抜き売却とは、現在のテナントの造作物に価値をつけて、新しいテナント借主へ売ることを意味します。
特に同業種のテナントを探している経営者なら、高く購入してくれる可能性が高いです。

 

とはいえ、大家さんからの許可なしではできない取引です。
私たち「居抜き売却のプロ」が大家さんへの交渉も対応いたしますので、安心してご相談ください。

 

黒字でも閉店はあり得る!利益を出して撤退したいならご相談を。

がむしゃらに経営しなんとか続けてきた店舗を閉店するにあたり、気持ちに整理がつかないという人もいると思います。
「ここまで頑張ってきたのに、努力が無駄になってしまう」という気持ちと、「このまま続けて、未来は明るくなるのだろうか」という気持ちに板挟みされて、苦しい状態であることでしょう。

 

悩みぬいた結果「居抜き売却」を選び事業撤退する、という決断は、経営者さんたちにとって最適な経営判断であるはずです。
そして私たちは可能な限りスムーズに撤退ができるよう、プロとしてお力添えをしております。

 

「事業撤退が正しい選択肢なのか、まだ迷っている」
「これから事業拡大にあたり資産収集のための居抜き売却がしたい」
「居抜き売却の流れや、その後についても相談にのってほしい」

 

このような方も、お気軽にご相談ください。

 

現在も黒字の店舗なら、テナントを高く売却できる可能性も高いです。
売却して得た資金を使っ新しいビジネスにチャレンジすることを目的に、居抜き売却を視野に入れている経営者さんからも、多く相談をいただいております。

 

まだ悩んでいる方や、相談だけしてみたいという方も、お気軽にお申し付けください。