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【2025年最新】バー売却の相場と成功のコツ

投稿日:2025/10/20

最終更新日:2025/10/24

バーの経営から退くことを決断された、あるいは事業の新たな可能性を模索しているオーナー様にとって、

「自分の店はいくらで売却できるのか?」

「相場はいくらなのか?」

と考えている方は、多いのではないでしょうか。

しかし、インターネット上にはさまざまな情報が溢れ、一体何を信じれば良いのか判断に迷うことも少なくありません。

本記事では、バーの売却に特化し、2025年最新の市場動向に合わせて、相場と成功のコツの基礎的な部分から、おすすめの売却サポート業者、売却の際によくある質問などを解説します。

この記事を最後まで読めば、ご自身のバーの現在価値を客観的に把握し、売却成功に向けた具体的な行動ができるようになります。

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バー売却の相場と成功のコツ

バーの売却を成功に導くためには、まず市場における自店の価値を知るための「相場」を正確に把握することが不可欠です。

ここでは、売却価格の具体的な相場観から、その価格を左右する重要要素、そして最終的に高値・早期売却を実現するための実践的なノウハウまで解説します。

バー売却の相場まとめ

バーの売却価格は、用いる手法によって大きく2つに分類されます。それぞれの相場観を正確に理解しましょう。

①居抜き売却(造作譲渡)の相場

店舗の設備や内装(造作)をそのまま譲渡する「居抜き売却」の場合、100万円~300万円が一般的な相場です 。

特にバーやスナックといった業態では、高価な厨房設備を必要としないため、他の重飲食業態に比べて売却価格が低くなる傾向にあります。

ただし、あまり高い金額で売れないからといっても、閉店時にかかる高額な原状回復費用を回避できるという大きなメリットがあります 。その上、手続きも比較的スムーズなので、バー業態では一番現実味のある売却方法です。

②M&A(事業譲渡)の相場

店舗の物理的資産だけではなく、ブランド、メニュー、従業員、収益力といった事業そのものを譲渡する「M&A」の場合、価格は大きく跳ね上がります。

個人経営の店舗でも100万円~数千万円と幅広い金額で取引されることがあります。この背景には、将来生み出すであろう利益(のれん)が価格に上乗せされているからです。

しかし、実際のところ、個人経営の多くのバー業態では、あまりM&Aで取引されるケースは多くありません。法人で複数店舗を展開している場合に、買い手が興味を示してくれるというケースが比較的多いです。

相場の目安と価格に影響する要素

売却価格は、内装や設備にどれだけ投資したからといって、売却価格が上がるものではありません。複数の要素が絡み合って評価額が決まります。

あくまで目安にはなりますが、2つの売却方法の価格を算出する方法を紹介します。

【価格算定の目安】

  • 居抜き売却:売却価格=賃料坪単価×(60倍〜100倍)
    • (例)家賃30万円で15坪の場合:坪単価2万円×60倍=120万円
  • M&A:売却価格=時価純資産+営業利益(3〜5年分)
    • (例)時価純資産100万円年間営業利益300万円の場合:400万円×4年=1,600万円

また、売却価格に影響する要素も7つにまとめたので、みていきましょう。

【価格に影響を与える7つの重要要素】

相場の目安と価格に影響する要素

  1. 立地: 駅からの距離や人通りはもちろん、バーは「2軒目需要」が多いため、周辺の繁華街や飲食店の客層が価格に大きく影響します 。  
  2. 規模・レイアウト: 1〜3名で運営できる10〜20坪の小規模店舗は、独立開業者からの需要が高く、高値がつきやすい傾向にあります 。また、客席効率の良いレイアウトや、バーの雰囲気を左右する天井の高さも評価ポイントです 。  
  3. 清潔感: 内装や厨房が清潔に保たれていることは、買い手に良い印象を与えるので、価格交渉を有利に進められます 。  
  4. 設備の状態: 設備が正常に機能するかが重要です。また、製氷機や冷蔵庫などがリース品のケースもあるので、所有権が誰にあるのか、残債はどうするのかを明確にする必要があります 。
  5. 許認可の有無: バーは早朝まで営業していることが多いため、深夜0時以降も営業する場合に必要な「深夜酒類提供飲食店営業」の届出が受理されている物件は、取得に地域や構造上の制約があるため、非常に高い付加価値を持ちます 。
  6. 財務状況(M&A): 安定した黒字経営を続けているほど、上乗せされる「のれん(営業利益の年数分)」が高くなり、売却価格も上昇します 。  
  7. 転用性: バー以外の業態(カフェ、軽食店など)にも転用しやすい汎用性の高い内装や設備は、買い手の対象が広がるため、高値につながりやすくなります 。  

高く売る・スムーズに売るコツ

思い入れのあるバーの価値を最大化し、高値かつスムーズな売却を実現するには、徹底的な清掃や契約書類などの整理をしておくことが重要です。内見や「いざ」という時にすぐに提示できる準備を万全にしておきましょう。

特に大事なのが、「貸主からの事前承諾」です。 買い手が決まっても、貸主の許可がなければ取引は白紙に戻ってしまうので注意しましょう 。

店舗の売却は、法律が複雑に絡み合う難しいプロセスのため、経営者ご自身が一人で営業をしながら売却までを完結させるのは、あまり現実的ではありません。

そのため、買い手探しから家主との交渉、契約書の締結までをサポートしてくれる仲介業者に依頼することで、高く、そしてスムーズに売却できる確率が上がります。

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おすすめの売却サポート業者

売却を一人で進めるのは困難なため、ここではおすすめの売却サポート業者の選び方を紹介します。

選ぶポイントとチェックリスト

選ぶポイントとチェックリスト

数多くあるサポート業者の中から、自社に最適なパートナーを見つけるためのポイントをチェックリストにしました。

✅飲食業界、特にバー業態の取引実績は豊富か?

✅料金体系は明確で、成功報酬制か?

✅秘密保持(情報管理)の体制は万全か?

✅サポート範囲はどこまでか?

✅買い手候補のネットワークは広いか?

バー業態特有の価値を正しく評価できる専門性や、従業員に知られず売却を進めるための情報管理体制は特に重要です。

店舗売却ドットコムのサポート内容と強み

「店舗売却ドットコム」は、飲食店の売却・撤退支援に特化した専門サービスで、多くの経営者様から選ばれています。

対象地域は一都三県になりますが、これまでの取引実績数は1,600件以上と、多くの売却サポートをしております。

また、居抜き売却だけでなく、より高額売却が期待できる事業譲渡(M&A)の提案や、場合によっては店舗売却ドットコムが直接店舗を買い取ることで、スピーディな現金化を実現する選択肢も提供しています 。

バー売却前に無料相談

ここまで読むと、ご自身のバーの価値や最適な売却方法など、より具体的に知りたくなったのではないでしょうか。

多くの専門業者は、無料で売却相談や店舗査定に応じてくれます 。まずは専門家に相談し、客観的な視点からあなたの店舗の評価額を把握しましょう。

店舗売却ドットコムでは、売却を最終決定していない段階でのご相談でも問題ありません。あなたのバーの可能性を最大限に引き出すためにも、まずは気軽にお問い合わせください。

店舗売却への無料相談はこちらから
バー売却でよくある質問

ここでは、バー売却でよくある質問をまとめました。

売却期間はどれくらい?

売却にかかる期間は、選択する手法によって大きく異なります。

居抜き売却の場合:平均約3ヶ月

居抜き売却の成約までの期間は、物件探しから契約完了まで含めて、平均約3ヶ月というデータがあります。

本当に早いケースでは、「2週間」というスピードで契約を完了をした実例もありますが、実際にはそこまで多くはありません。

そのため、遅くても居抜き売却をしたい3ヶ月前には、飲食店やバー業態に特化した店舗売却の専門業者に相談しましょう。

M&A(事業譲渡)の場合:3ヶ月~1年以上

M&Aの場合、買い手による財務状況の詳細な調査(デューデリジェンス)や複雑な契約交渉が必要となるため、居抜き売却よりも長い期間を要します 。

一般的には、半年から1年以上かかるケースも珍しくなく、事業規模や交渉の進捗によって期間は大きく変動します。

M&Aの場合は、特に大きな金額が動くので、早い段階で動き始めることが鍵となってきます。

賃貸している店舗でも売却できる?

結論から言うと、「貸主(大家)の承諾があれば可能」です。これはバー売却において最も重要な法的ポイントの一つです。

現在あなたが結んでいる賃貸借契約を、そのまま第三者に譲渡(賃借権の譲渡)することは通常認められていません。売却プロセスは、売り手と買い手が「造作譲渡契約」を締結し、その上で、買い手が貸主と新たに「賃貸借契約」を締結する、という流れで進みます 。

この貸主の承諾なしに売却を進めてしまうと、重大な契約違反となり、取引自体が無効になるだけでなく、損害賠償問題に発展するリスクもあるので注意しましょう。

スタッフや顧客の引き継ぎは必要?

スタッフや顧客の引き継ぎも、売却手法によって扱いが異なります。

居抜き売却の場合

原則として、スタッフや顧客の引き継ぎは行われません。居抜き売却はあくまで店舗の「内装設備(物理的資産)」の売買であり、事業そのものを引き継ぐわけではないためです。

M&A(事業譲渡)の場合

M&Aでは、スタッフや顧客基盤も事業の価値を構成する重要な「無形資産」とみなされるため、スタッフ・顧客を引き継ぐことが可能です。

スタッフを引き継ぐ場合は、買い手とスタッフとの間で、新しい雇用契約を結ぶことになります。

また、安定した収益を生む常連客の存在は、事業価値(のれん)を大きく高める要素です 。そのため、顧客リストや関係性は事業の一部として引き継がれるのが一般的です。

本記事では、2025年の最新データに基づき、バー売却の相場と成功のコツ、おすすめの売却サポート業者の選び方など、店舗売却に関わる情報を解説しました。

「バーの売却」といっても、主に「居抜き売却」と「M&A(事業譲渡)」の2つの種類に分けられることがわかったと思います。

そして、店舗の立地や規模、個人か法人か、1店舗か複数店舗かなど、条件によって適した売却方法が異なります。

また、バーの売却は専門知識を要する手法なので、必ずバー業態や飲食店の売却に特化した仲介業者に依頼するようにしましょう。

「まだ売却を検討中だけど相談してみたい」という方でも無料相談を受け付けていますので、お気軽にお問い合わせください。

「店舗売却ドットコム」では、1,600件を超える飲食店の売却支援実績があります。
株式・事業譲渡だけでなく、「店舗・居抜き売却」を検討している方も、お気軽にご相談ください。

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株式会社Food Innovators Japan 取締役 今井康仁

監修者:今井 康仁(株式会社Food Innovators Japan 取締役)


飲食業界に20年以上携わり、現在はFood Innovators Japanで店舗売却支援や開業サポート、経営改善などに取り組んでいます。現場経験をもとに、事業者の皆さまに役立つ情報をお届けします。